Windows95以降は、Windowsというパソコン用OSでパソコンの世界市場を独占状態してきました。その状況が20年近く続き、マイクロソフト社はそれを最大活用してきました。つまり自社の意向に沿うように市場をコントロールすることをしてきました。それは、パソコンの機能を実現できる機器がパソコン以外で十分なパフォーマンスを出すことができなかったからです。
21世紀に入り先進国においては、企業で使用するパソコンは、一人一台の時代になり、家庭においてはパソコンがほとんどの家庭に入り、高速インターネット接続ができる環境が標準となってきました。
21世紀に入り先進国においては、企業で使用するパソコンは、一人一台の時代になり、家庭においてはパソコンがほとんどの家庭に入り、高速インターネット接続ができる環境が標準となってきました。
ところが、携帯端末の性能が急速に向上しパソコンと同等のパフォーマンスになってきました。そのパフォーマンスを活かす製品が作られ、新たな市場(スマートフォンやタブレット端末)が形成してきましたが、マイクロソフトは見誤りその波(勢力)に乗り遅れてしました。
かつて、IBMがパソコンを玩具と思って本腰を入れなかったときと同じように、携帯電話の可能性を低く見ていたのかもしれません。
そのような状況から市場をコントロールするすることが不可能になってきました。よって、戦略的に方向転換していかなれればならなくなったと見えます。
ここにも、マイクロソフト社独自の世界を入れようと、 ブラウザの「Internet Explorer」(以下IE)に、IEでないと正常に表示できない仕様がありました。
たしか IE8 から標準規格を積極採用し、最新のIE11 は世界標準が基本になっています。
このようにマイクロソフト社製品は世界標準を標準とした製品を提供する様になってきました。
世界標準に対応
パソコンの世界ではマイクロソフト社の仕様が業界標準、世界標準でした。ところが、インターネットはIEEEなどの標準化組織によって、通信やアプリケーションについて多くの規格が世界標準として確定しており、それに遵守することが当たり前となっていました。(誰もがインターネットの恩恵を受けられるようにオープンが前提です。、実際そうしないと世界と接続できません。また、別の仕様で行うことはかなりのリスクがあります。)ここにも、マイクロソフト社独自の世界を入れようと、 ブラウザの「Internet Explorer」(以下IE)に、IEでないと正常に表示できない仕様がありました。
たしか IE8 から標準規格を積極採用し、最新のIE11 は世界標準が基本になっています。
このようにマイクロソフト社製品は世界標準を標準とした製品を提供する様になってきました。
脱、マイクロソフトへの道
クラウドの登場と普及にり、自社でサーバーを所有し管理するよりも、クラウド上にサーバーを構築して運用する企業が増えてきました。クラウドの初期段階は、安全性に疑問を持つ企業が多く、インターネット用のサーバーに限定してクラウドでサーバーを構築していました。
社内に構築する基幹系サーバーのことをオンプレミスと区別していましたが、最近は、安全性が高くなり、クラウド上のサーバーと暗号化通信で接続して社内と同じ感覚て使用する企業が増えてきました。また、システムの導入・運用コスト削減のために、オンプレミスとしていた基幹系のサーバーをクラウド上に仮想サーバーとして構築して行く企業が増えてきました。
Officeにおいても運用コスト削減は、ユーザー企業から多く出ていた要望事項となっていたと思います。1千台、1万台という台数のパソコンを管理しなければならない企業にとって、頭を抱える問題だからです。
それに応えるサービスが、クラウドサービス「Office365」です。
ライセンス形態を変更し、MS Officeについて常に最新版を使用することができるようになります。
ユーザー企業の情報システム部またはそれに相当する部署してきた管理を、マイクロソフト社がすることを意味しますので、コスト削減策として期待が大きいです。
しかし、常に最新にしなればいいというとそうもいきません。
企業で使用されているコンピュータシステムは、検証して「OK」となったシステムしか一般社員が使用できないようにしています。これはアプリケーションが自動で更新され、未検証な状態になってコンピュータシステムが停止するようになれば業務が停止ししてしまいます。そうなると企業の信用問題になるリスクがあるからです。
また、ライセンス変更により、Windows以外のOSにもインストールできるようになりました。iOSやandroidも同じライセンスでインストールできますので、MS Office が使用できる環境が増えてきました。
そして、「.NET Framework」をオープンソースとして公開し、次期開発環境の「Visual Studio 2015」はマルチプラット開発が可能になりました。また、全機能を備えた無料版「Visual Studio Community 2013」の提供をする様になりました。
この流れは止められません。
これによって、Windows様に開発されたアプリケーションは、他のプラットフォームにどんどん移植していくようになり、1つのソースでどのプラットフォームでもネイティブアプリが開発されるようになります。
さらにその先に進むでしょう!?
その先は、Google社が先行して取り組んでおり、それは「Chromebook」の世界です。
アプリケーションはインターネット上にあり、パソコンにアプリケーションをインストールしないで使用する様になります。
現在は、パソコンにアプリケーションをインストール必要がありますが、アプリケーションはネットにログインして使用する様になります。
マイクロソフト社の「Ofiice365」にWeb版Officeがあり、簡単な編集は可能ですが、まだ機能的に十分ではありません。
Excelなどで作成した企業資産をWeb上で100%再現させることができていません。これはアプリケーション開発するに対する技術的な問題です。
これは時間の問題で、近い将来この問題も解決されると思います。そのようになれば、パソコンにアプリケーションをインストールする必要は少なくなってきます。
そうなれば、パソコンよりタブレットで仕事をする人が増えてきます。今後の企業情報はクローズ型のネットサービスに保存されるようになります。
これによって、ネット上に個人を含め情報を保存する様になりますのでハードデスクに情報を記録する必要性が少なくなり、500g以下の軽い情報端末で十分になります。
そう考えると、タブレット端末サイズでも十分にしごとができるようになります。
今後マイクロソフト社は、その世界に対応することが求められてくると予想されます。
OSにインストールして使用するアプリケーションやソフトウェアは、ユーザー企業の管理者からすると、バージョンアップのたびに全端末のバージョンアップをするのは、重荷のほかありません。
結論は、マイクロソフト社が自社のOSに特化した戦略から、オープンソースの世界、世界標準の世界で勝負する時代になってくることというのが今回の予想です。
勝手な予想に最後までお付き合いしてくださいましてありがとうございました。