今回は少し持論を書かせていただきます。
未だに「コンピュータは頭がいい!」と思っている方がいると思います。
コンピュータシステムは、単純なことを超高速に行うためのシステムですので、確かに短時間で、答えを出すことができますので、優秀と思います。
現在のソフトウェアで処理する方式のコンピュータが商用として開発されたのは、
1951年にレミントンランド社(現Unisys)の「UNIVAC I」
からです。(※Wikipedia 「UNIVAC I」参照)
この世に誕生してから60年しかたっていません。
コンピュータのハードウェアは急速に発達し、名刺サイズのコンピュータシステムでも、「UNIVAC Ⅰ」の性能をはるかに上回る性能を持っています。
現在のコンピュータは処理命令を順次実行して一連の処理を実行する方式です。(逐次実行型)
コンピュータの頭脳であるCPUは、1つのCPUに複数のコア(頭脳)を搭載するなどして、並列処理することも可能になりつつありますが、CPU(コア)の基本的な作りは逐次実行型と言えます。
コンピュータシステムは、作り手、使い手の通りに動作します。その作り手、使い手が正しければ正しい答えを出しますが、間違っていれば、間違った答えを出すか、止まったり(フリーズ)、異常終了(Windowsのブルースクリーン)します。
企業内のコンピュータシステムがそのパフォーマンスを発揮するには、企業の仕組みが単純化していることが重要です。
- 職務・権限の明確化
- 特例が少ない
- 仕事人が着く
職務・権限の明確化は、データベースの階層構造と正規化に係わってきます。
あいまいになっていることは、システム作りに向きません。
特例が少ないではなく多い場合は、判断することが増えますので、業務する手間がかかります。
実は、コンピュータも判断が苦手なんです。
判断するということは、分岐することが多くなりますので、処理が複雑になってしまいます。
仕事に人が着くではなく、人に仕事が着くとは、本題と少し違うかもしれませんが、その人でないと仕事ができないことになりますので、チェック体制がないことになります。よって不正の温床になりかねます。誰でも仕事ができる体制にすることは事業の継続に不可欠な要素であり、コンピュータシステムを長期に使用するためにも重要なことです。
これからの企業は、コンピュータとコンピュータシステムに投資しますので、その投資が回収できるような組織とシステムが作られることを願っています。
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